杜氏の郷

メーカー Heartbring
発売日 2004/11/26
ジャンル AVG
シナリオ 北側寒囲
原画 ぺこ
音楽


あらすじ

母さんが再婚して半年……
 まだ俺が物心つく前に父親が亡くなってからというもの、女手ひとつで育ててくれた母さんの幸せを思えば、無論反対などするべくもない。引っ越しに伴って俺も転校する事とか、先方もいわゆるバツイチで、二人の娘がいるとか……それもまぁ、たいした問題じゃない。
 正直言うと、女ながらに大手商社の主任までのぼりつめた母が惚れた相手にも、少々興味があった。そして俺たち母子は、二人で新しい義父さんの元……新潟へ引っ越した。

 だが……俺的には、少々問題とも言える事態が待ち受けていたのだった。

 日本を代表する豪雪地帯に居を構える義父さんは、「高岡酒造」という小さな酒蔵の蔵主だった。
 江戸時代から続くそれなりに由緒正しい酒蔵だそうだが、学生の俺に日本酒の善し悪しなど判るはずもなく、ただ戸惑う事ばかりだ。
 しかし、義父さんは真面目で優しい人で、母さん同様俺にまで、とても優しくしてくれた。
「長男になったからと言って、無理にこの酒蔵を継がなくてもいい」そう言ってもくれる。将来……俺はどうしたかったんだろうか? 強制されなかったからと言って、具体的な将来像なんて、考えてもみなかった……

 ……とまぁ、ここまではいい。
 問題は……新しく出来た二人の義妹たちだった。「妹」と聞いていたので、すっかり小さな女の子だと思っていたのだが……歳の差はたったの半年だという。双子だという義妹達は、ひいき目に見ずともとびきり可愛らしく……正直好みだったりする。しかし、いきなり年頃の女の子……それも二人と同じ屋根の下暮らすのは、なかなか刺激的で大変な事だったのだ!?

 それでもやっと半年が過ぎ、俺たちもそれなりに兄妹らしくなって……来たのだろうか?
 秋の風もすっかり冷たさを感じさせ、季節はもう冬……
 この酒蔵も杜氏達を迎え、本格的な酒造りの季節が始まる。
 静かな雪国の酒蔵は、四季の中で一番の賑やかな時期を迎えるのだ。

 そして、そんな慌ただしさの中、俺は「彼女」に心惹かれていった……
 それは……降り積もる雪のように、静かに、だが確実に……



登場人物(攻略キャラのみ)

高岡 沙雪

主人公の義妹で双子の姉。

雪国の小さな酒蔵である「高岡酒造」の蔵主の双子の娘で、美雪の姉。
誕生日は12月24日のクリスマスイブで、同じ歳の主人公は7月生まれなので義妹にあたる。
比較的真面目でしっかり者。少々気後れする大人しい性格だが、案外芯の強いところも。

早くに母親を亡くしているので、妹の美雪と共に家事手伝いをすることもしばし。
しかしながら、どこか抜けているおっちょこちょいで、料理はいつまで経ってもうまくならない模様 (なので、掃除・洗濯が主な担当)。

高岡 美雪

主人公の義妹で双子の妹。

雪国の小さな酒蔵である「高岡酒造」の蔵主の双子の娘で、沙雪の妹。
やはり主人公の義妹にあたるが……なにかと着替えや入浴を覗かれた事 (むろん事故なのだが)を根に持っており、いまだ喧嘩腰の関係。

アクティブで運動神経抜群。家の手伝いで部活はやっていないが、中学までは器械体操部に所属。
手先も器用で、家の手伝いは料理担当。しかしレパートリーが少ないので、まだまだ修行中という感じ。

性格は少々乱暴で強引。しかし、当人は女らしく乙女として生きようと心がけているらしい。

山吹 千里

主人公のクラスメイトで委員長。美雪&沙雪とも仲良しだが、早苗とは幼馴染で、友情を超えた姉妹のような関係。気さくで世話好きで仕切屋という、生まれついての姉御体質で、実際クラスからも頼りにされている事しばし。クラスの女の子のリーダー格で、本人も別に仕切っているつもりはないが、気づくとそうなっているらしい。

実家は郷土料理の店「そのみ」で、片親である母親が一人で切り盛りしている。
その為、幼少の頃から手伝いをしているので、猛烈な勧誘にもかかわらず、部活や委員会から逃げ回っている。

鮎川 早苗

主人公のクラスメイトで、特に千里とは親しい。父親は地元の大手である酒蔵「鮎川酒造」の社長で、いわゆるお嬢様。恵の従姉にあたり、イマイチ世間知らずな彼の姉として保護者として振る舞う。いわゆるお堅い優等生タイプで、何故お気楽&極楽な千里と親友なのか、誰しも一度は疑問に思うところ。

家の方針で華道・茶道などを習わされており、普段着は着物という和風な立ち振る舞い。
※下着は線が出てしまうので、Tバック愛用。
逆に洋風なものにはイマイチ疎く、機械やカタカナ言葉は特に苦手な模様。



部門別評価

システム 75
ストーリー 85
グラフィック 75
音楽 70
萌度 80
総合評価 75


名言&迷言

・好きで胸が小さいわけじゃないのよ! (早苗)

・さあ、お兄ちゃんと一緒にネバーランドへ行こう! (鷹哉)


お気に入りのキャラ

高岡 沙雪


感想

2004年最後にやったゲームです。最後を締めくくるのにふさわしいゲームでした。

お酒造りをテーマにした今までに無い面白い物をテーマにしたゲームでした。内容の方は結構ありきたりの内容なのです、なぜか普段の私ならば普通の純愛系ゲームで片付けるところなのですが、惹かれるものがありました。それが何かといわれても答えられないのですが、妙に、私のハートをキャッチしていました。しいて言うなら、攻略可能ヒロイン4人ともに萌えたのに関係があるのだろう。

日本酒がテーマということで、日本酒を片手にゲームをしてました(笑)

P.S
Heartbring処女作となる作品です。D.O.(CD-BROS)系列らしいです。



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